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お料理帖〜息子に遺す記憶のレシピ〜


【story】
 女手ひとつ、三十年も続く惣菜店と二人の子供を懸命に守ってきた母・エラン。しかし息子のギュヒョンは万年非常勤講師で生活能力もなく妻に頼りきり。孫の世話まで見なければならないことも多く、亡くなった自分勝手な旦那の影を息子に見てはつい小言ばかり言ってしまう毎日。それでも、家族のためなら昼夜を問わず料理を作る。そんな平凡な日々をいつものように送っていたエランだが、予想もしなかった認知症の症状が現れはじめ、子供たちの荷物にだけはなりたくないと薄れていく記憶の端を掴もうとする…。ギュヒョンはついに母を介護施設に預けることに決め、家の片付けをしていると、ある一冊のノートが。そこには息子や孫に宛てた自家製レシピと、家族への想いが切々と綴られているのだった…。

 食材を丁寧に選び下ごしらえ、湯気を立てて料理をする母、エラン。酔っ払って帰宅する息子を叱責しながら、さっと作ってくれる夜食、なんて美味しそうなんでしょう!。「トンチミククス」とは、水キムチのそうめん。疲れた胃に優しそう。そして、エランの「料理帖」には、食材、調味料、手順などが、わかりやすく描かれています。自分が料理するための‘レシピメモ’とは全く違います。伝えるためのノート。韓国の家庭料理の数々と、そこから浮かび上がる家族への複雑な思いと愛情を、母と息子双方から探っていく物語です。

 認知症と向き合う母の決意や、家族たちの戸惑いや嘆きが細かく伝わってきます。この作品は、キム・ソンホ監督の実体験が元になっているそうで、思わず自分の家族を重ねてしまう場面があるかもしれません。重いテーマでありながら、季節の恵み、料理の時間を大切に描いていて、幸せな気持ちになる作品です。

 母エランを演じるのは、大女優イ・ジュシル。『ザ·タワー 超高層ビル大火災』(2012)、『バトルオーシャン 海上決戦』(2014)などの大作に多数出演し、大ヒット映画『新感染 ファイナル·エクスプレス』(2016)をはじめ多くの作品で子供のために生きる母親役を演じてきました。今作品では、家族と自分の人生と向き合う難しい役どころを、感動的に演じています。

 ここは、エランのお店です。海苔巻きやチヂミなどが並ぶお馴染みのお惣菜屋さんと違い、季節の野菜、花や香辛料など、オーガニック!瓶詰めされて、長時間保存してあるものや、熟成させて作ったいわゆる「酵素系食品」が置いてあります。香辛料を丁寧にすりつぶしたり、庭に咲くお花を摘んだり、気になるお料理がたくさん出て来ます。お料理好きは釘付けになりますよ。

(tomon)

『〜息子に遺す記憶のレシピ〜』 
9月13日(金)よりアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
公式HP:kioku-recipe-movie.com
監督:キム・ソンホ
出演:イ・ジュシル、イ・ジョンヒョク
配給:アーク・フィルムズ、シネマスコーレ
原題:Notebook from My Mother
【2018年/韓国/16:9/104分】
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