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アース:アメイジング・デイ  #2

 何と言ってもこの映画の魅力は、過酷な自然の姿とともに、生き物たちのストーリーを楽しめること!ナマケモノ男子や母シマウマや、小さな小さなハチドリの気持ちまで伝わってきます。


 本来、自然の中で生きる動物の生態の一端であるはずなのに、それをここで言葉にしてしまうと途端にネタバレになってしまうほどに、どのストーリーもインパクトがあり、そのすべてが本作の見どころとも言えます。そしてもちろん、彼らの行動のひとつひとつには、ただひたすら、生きるためという明確な理由があることも伝わってきます。


 俳優・佐々木蔵之介さんの、ゆったりと温かいナレーションで、難しい生態系の説明はほぼありません。動物や鳥、植物とただ一日を過ごしていくだけでいいので、なんとも心地よい時間が流れて行きます。その蔵之介さんも、試写会イベントでこんなふうに話していました。
 「ナレーションに現場に入る前に、家で映像を拝見させていただいた時、普段よく観るネイチャーものとは違う感じがして…。何が違うのかと思うと、それは、アメイジング・デイと書いてあるように、このタイトルの通り一日を描いているところなんですね。僕たちが生活するのと同じように動物たちの一日を描いている。日の出から日没、そして夜に至るまで、それが自然の、地球上のどこかをずっと追っている。だから、なにか、比較できるんですね。自分の昼の時間、夕方の時間、お腹のすいた時間…何々の時間というのをおんなじように過ごしているということが分かって、それをすごく感じる。だから、動物や自然は対象物なんですけど、『自然が美しい』ではなくて、むしろ自然と動物が僕らと一体、この動物たちがみな仲間だという印象。心を寄せながらナビゲート、ナレーションしました」。


 映像は、ダイナミックで美しい広大な自然を映し出し、そうかと思えば、繊細すぎるほどのミクロの世界にまで入り込んで行きます。蔵之介さんは「映画、ドラマの撮影現場、ロケがどんな状況かが分かっているからこそ思うんですが、『えっ、どんなカメラアングルなの?』『何台で撮っているの?』『なんでこれ、レールの上で動いているの?』『なんで肩越しに撮れているの?』とか、引きで本当に広いところから雨粒のミクロまでどういうふうに撮っているのか、これは本当にアメイジングだな、と。どれだけ労力をかけているんだ、熱量をかけているんだと思いました。実際、話をお聞きすると、ずっと偶然を100時間、200時間待っていたのではなくて、カメラマンの方が動物学、生態学、行動学を学んで、その時間、その場所、そしてどの方向から撮ればいいのかを狙って向かって行っているというのがもう、驚きでしたね」と、やや興奮気味に語ってくれました。

 監修を務めた動物行動学者の新宅広二さんが、「久々に大作が来たという感じ。このクオリティのものは今後作れないのではという規模。記念碑的作品じゃないか」と、太鼓判を押す本作。危機を免れればホッとして、思惑が外れればガッカリする、そんな動物たちの日々の営みを覗き見しながら、喜び、悲しみ、恐怖、笑い――人間と同じ喜怒哀楽をたっぷり楽しめます。そして、大げさでなく、私たちが生きている地球をもっと好きになるはずです。(tomon)

『アース:アメイジング・デイ』
11月30日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
配給:KADOKAWA
監督:リチャード・デイル、ピーター・ウェーバー、ファン・リーシン
プロデューサー:スティーブン・マクドノー
製作総指揮:ニール・ナイチンゲール
音楽:アレックス・ヘッフェス
脚本:フランク・コットレル・ボイス、ゲリン・ヤン
製作:BBCアース・フィルムズ
2017年/イギリス・中国/94min/5.1ch/アメリカン・ビスタ/
原題『Earth:One Amazing Day』/監修:新宅広二
© Earth Films Productions Limited 2017